本校では、文部科学省が推進するDXハイスクール事業の採択校として、デジタル社会を支える人材の育成に取り組んでいます。
その一環として、このたび西南学院大学より馬場先生、井手先生をお招きし、情報Ⅱの授業において2日間にわたる特別講義を実施しました。
今回の講義では、「画像処理」と「生成AI」をテーマに、現在社会で急速に発展している人工知能技術について学びました。
普段利用しているAIサービスを“使う”だけでなく、その内部でどのような処理が行われているのかという、より専門的な内容まで踏み込んで学ぶことができる貴重な機会となりました。
画像は「数字」でできている?
初日の講義では、画像処理の基礎について学習しました。
生徒たちはまず、「コンピュータは画像をどのように見ているのか」という問いからスタートしました。
私たち人間には一枚の写真として見えている画像も、コンピュータの内部では無数の画素(ピクセル)と、それぞれに割り当てられた数値データとして処理されています。
実際にGoogle Colaboratoryなどのツールを活用しながら、画像データの構造を確認し、画像が数値として扱われる仕組みを体験しました。
普段何気なく利用しているスマートフォンのカメラやSNSの画像処理も、このような技術によって支えられていることを学び、生徒たちはコンピュータの世界への理解を深めていました。
AIはどのように画像を認識しているのか
講義ではさらに、AIが画像を認識する技術についても紹介していただきました。
現在、多くのAIシステムではディープラーニング(深層学習)が活用されています。
自動運転車が周囲の状況を認識したり、スマートフォンが人物の顔を識別したりできるのも、この技術によるものです。
高校生にとっては少し難しい内容ではありましたが、特徴量抽出や画像認識の仕組みについて分かりやすく説明していただき、生徒たちは「数学や統計が実際のAI技術につながっている」ことを実感することができました。

ChatGPTの裏側では何が起きているのか
2日目の講義では、現在大きな注目を集めている生成AIについて学びました。
ChatGPTやGemini、Claudeなど、さまざまな生成AIが社会で活用されるなかで、「なぜAIは文章を作ることができるのか」「どのような仕組みで回答を生成しているのか」について解説していただきました。
また、インターネット上のサーバーで動作するAIと、自分のパソコン内で動作する『ローカルLLM』との違いについても学びました。
生徒たちは、普段利用している生成AIの裏側にある技術や、情報管理の重要性について理解を深めることができました。

最先端AIを実際に体験
講義の後半では、生徒たちが実際にAIモデルを操作する演習も行われました。
画像をAIに読み込ませ、「この画像には何が写っていますか」という質問に対し、AIが自然な文章で回答する様子を体験しました。
これは「Vision Language Model(VLM)」と呼ばれる技術で、画像と文章の両方を理解できる次世代AIとして注目されています。
医療、製造業、自動運転、ロボット開発など幅広い分野への応用が期待されており、生徒たちは最先端技術を身近に感じながら学習を進めていました。

DXハイスクールだからこそ実現した学び
今回の授業は、本校がDXハイスクール採択校であるからこそ実現した取組です。
AIやデータサイエンスは、これからの社会を支える重要な分野であり、多くの産業で活用が進んでいます。
本校では今後も大学や企業との連携を進めながら、生徒たちが最先端技術に触れ、未来の進路や社会の在り方について考える機会を積極的に提供していきます。
今回ご指導いただきました西南学院大学の先生方に、心より感謝申し上げます。

