九州栄養福祉大学 × 探究学習
高校2年生を対象に、「子どもの居場所づくり」をテーマとした探究型授業が開催されました。講師は九州栄養福祉大学の渡邉啓一教授と萩原勇人教授。地域課題を自分たちの視点で考え、解決策を提案するPBL(課題解決型学習)形式で進められました。
【なぜ「居場所づくり」が必要なのか?】
授業の冒頭では、北九州市の子どもを取り巻く現状をデータで確認しました。
- 少子化と地域コミュニティの希薄化:近所の大人と話したことがない小学生が2割以上
- 子どもの貧困や孤食の増加:夕食を一人で食べる子どもが増加
- 放課後に安心して過ごせる場所の不足
こうした課題に対し、「子どもが安心できる空間」「気軽に立ち寄れる場所」「子ども主体の場」「支えてくれる大人の存在」が重要であることを学びました。
【地域の取り組みを知る】
北九州市では、子ども食堂や児童館など、地域やNPOによる取り組みが広がっています。
- 市内の子ども食堂は約85か所(2025年5月時点)
- 児童館は39か所、学習支援や遊び場イベントも多数
こうした事例を参考にしながら、「自分たち高校生にできること」を考えるワークへと進みました。
【グループワーク:課題発見からアイデア創出へ】
授業は3ステップで構成:
- 課題の洗い出し
個人で課題をメモ → グループで共有 → 最重要課題を選定 - 解決策のアイデア創出
ブレインストーミング+タブレットで情報収集 - 発表準備&プレゼン
スライド1枚に課題・提案・期待効果をまとめ、3分で発表
【STEAM × データサイエンスの視点】
今回の授業では、STEAM教育(科学・技術・工学・芸術・数学)とデータサイエンスを活用する視点も重視です。
「データやITは課題解決の強力なツール」という考え方を体験し、未来の居場所づくりにテクノロジーをどう取り入れるかを議論しました。
【まとめ:高校生から始める地域の未来】
授業の最後には、「今日のアイデアを大切に、機会があれば実現に挑戦してほしい」とメッセージを頂きました。子どもの笑顔があふれる北九州市を、高校生自身の力でつくる第一歩となる学びでした。


